西園寺公望は「天皇はもっとリベラルであるべき」と考えた

自由民権運動を語るときに忘れてならない人物がいる。西園寺公望だ。昭和の時代には元老として天皇に次期首相を推挙したり、天皇の側近として立憲政体を守り抜く役を務めた。軍部にとって最も目障りな人物であった。
西園寺家は清華の中でも名門の家柄である。公望は公家の一人として早くか…
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