国民は虚構空間に身を置くことで忠実な臣民となり得た

チャーチルが見抜いた日本語でつくり上げた虚構空間。そこには事実と虚構が入れ替わった奇妙な世界があった。
戦時下の第81回帝国議会はその例であった。東條首相兼陸相は、私には戦勝の自信があると言った。ではその根拠はいかなる理由によるのかを説明しなければならない。ところがそう…
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