衆院東京15区補選はカオスな展開…乙武洋匡氏めぐり2つの異変、自民vsファーストの会“泥仕合”
その乙武氏を巡って、もう一つの異変が生じている。自民党の茂木幹事長が「乙武氏を推薦する方向」と明かし、公明党も追随するとみられていたが、結局、推薦見送りが正式決定した。
■「ハシゴを外された」自民関係者からは恨み節が
「裏金事件で大逆風の自民は3補選のうち、長崎3区は不戦敗、島根1区は絶望的な情勢です。全敗を避けるため、自民は東京15区で小池知事が推す乙武さんを相乗りで推薦し、『勝ち』を拾う方針でした。小池知事と自民幹部の間で話がついたはずでしたが、乙武さんが自公に推薦依頼しない意向を示した。自民関係者からは『ハシゴを外された』といった声が上がっています」(同前)
このゴタゴタを巡って、自民とファーストの会双方が泥仕合を演じている。
「『自民推薦』が既定路線であるかのように語られていますが、こっちは初めから推薦をもらいたいなんて思っていません。むしろ、裏金事件を抱える自民に抱きつかれるのは迷惑ですよ」(ファーストの会関係者)