兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔
「風通しの良い職場づくりに向け私が先頭に立っていく」──。パワハラ認定を受けても、違法行為を指摘されても、微動だにしない県政トップのひと言に職員はゾッとしただろう。
兵庫県の斎藤元彦知事によるパワハラなどを訴えた告発文書を巡り、県の第三者委員会は19日に公表した調査報告書で、対象16件中10件をパワハラ認定。自殺した元県民局長の告発を公益通報と認め、斎藤知事が命じた通報者捜しなどを「違法」と断定した。
元局長への懲戒処分も「違法・無効」と判断されたにもかかわらず、斎藤知事は「適切だった」との考えを堅持。21日、登庁後の取材対応で「県民の期待に応えて県政を前に進めるのが果たすべき責任」と反省する様子もなく言い放った。
続投意欲だけはマンマンだが、第三者委の報告書に対する見解については、公表から2日以上経つのに「まだ読み続けているところ」「しっかり読ませていただいてからコメントしたい」と保留。「公務多忙」を理由に挙げ、議会の定例会が閉会する来週26日以降に正式コメントを出す考えを示した。