茂木幹事長が自民総裁選“後出しジャンケン”の姑息…「最初に手を挙げることは絶対ない」の裏の本音

公開日: 更新日:

 支持率が下がろうと、党内から「辞めろ」の声が出ようと、再選を目指す岸田首相。

 そこで秋の総裁選挙に向けてポスト岸田の面々が動き出した。有力候補の茂木幹事長がズルい作戦を始めた。22日、BS番組に出た茂木氏は「(出馬表明で)最初に手を挙げることは絶対にない」。その理由は「明智光秀は一人で本能寺を急襲した。私が先頭ということはない」。

 幹事長として首相を支えているので“寝首をかくようなことはない”と殊勝に聞こえるが、本音は違う。事情通が言う。

「後出しじゃんけんで、他のポスト岸田候補の動きを見ているのです。茂木は自分の派閥グループや麻生派がバックにいるので有利。しかし、岸田との不仲はみんな知っているから、先走ると本当に明智光秀になってしまいます」

 石破茂元幹事長は22日、勉強会を開いたが参加者は11人。総裁選の推薦人20人に及ばなかった。河野太郎デジタル相は派閥のボス・麻生氏にアタマを押さえつけられている。高市早苗経済安保相も最近は尻すぼみ状態。結局、誰も手を挙げなかったら茂木氏はどうするのか。

  ◇  ◇  ◇

●関連記事【もっと読む】では、八方塞がりでも党総裁再選に楽観的な岸田首相の“鈍感力”について触れている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  2. 2

    「石破降ろし」不発の裏でうごめく与野党の身勝手な思惑…野望ついえた安倍一派は“特大ブーメラン”に真っ青

  3. 3

    復権狙う自民旧安倍派にトドメ!「10万円商品券」配布問題でチルドレンが石破首相に“助け船”の爆弾証言

  4. 4

    兵庫県パワハラ知事は第三者委の「違法」指摘にも居直り反省ゼロ…維新・吉村代表に問われる「製造責任」

  5. 5

    石破首相を襲う「岸田前首相の呪い」…10万円商品券配布めぐり、政倫審出席グズればイメージさらに悪化

  1. 6

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    旧安倍派「石破降ろし」フルスロットルのワケ…恨み骨髄!引き金は森友文書の開示決定だった

  4. 9

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  5. 10

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続