立憲新代表「最有力は野田佳彦」で大丈夫? 仕切った大型選挙ことごとく惨敗の“黒実績”
7日の告示まで、あと4日。立憲民主党の代表選(23日投開票)がちっとも盛り上がらない。要因に挙がるのは高すぎる推薦人集めの「壁」だ。自民と同じ「20人」は、所属国会議員の約5%相当の自民に対し、立憲は約15%と3倍の厳しさ。若手・女性の挑戦を妨げているとの指摘がある。
しびれを切らした立憲の有志は2日、「所属国会議員の10%」などの緩和策を執行部に提案。10%なら現状14人の推薦で立候補が可能だ。現職の泉代表ですら推薦人確保が微妙で、「野田元首相と枝野前代表という『古い顔』同士による事実上の一騎打ちは避けたい」(立憲関係者)という党内の危機感が、ついに表面化した形だ。
その上、最有力とされる野田元首相の「実績」を知れば、ますます不安になる。民主党政権最後のトップとして12年前の衆院選で惨敗。政権転落の“A級戦犯”との批判が今もつきまとうが、野党第1党のナンバー2に返り咲き、選挙を仕切った過去はあまり知られていない。
■幹事長時代も黒歴史
2016年9月、民進党(当時)代表に就任した蓮舫前参院議員は、師匠筋にあたる野田元首相を幹事長に起用。1カ月後の衆院2補欠選挙では陣頭指揮を任されたが、結果は散々だった。