著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「きけわだつみのこえ」(6)「平成」に入って出会った元学徒兵たち

公開日: 更新日:
特攻隊の攻撃を受ける米戦艦「ミズーリ」 (C)Science Photo Library/共同通信イメージズ

 市民講座やカルチャーセンターでの昭和史に関する講座は、平成に入ったある時期から意識的に増やしていった。戦場体験者が少なくなっていくときに、その世代が講座を受講してくれることを期待していたからだ。実際に学徒兵の体験を持つ世代が、高齢の身を押して聞きにきてくれた。私はそのような人た…

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