自民党・森山幹事長の評価が一気ガタ落ち…ヨレヨレ少数与党、打開策見えず
今週、衆院予算委員会で初の試みとして注目された省庁別審査。立憲民主党の城井崇議員が、約7兆8000億円にも上る無駄な政府基金の存在を指摘し、「物価高対策に充てるべきだ」と主張した。これに対して加藤勝信財務相は「基金は当該年度にどれだけ支出するかよくわからない前提だ」として基金の取り崩しを拒否したが、勘違いもはなはだしい。
政府基金とは国の予算を原資とし、特定の政策目的に充てるために独立行政法人や公益法人などに積み立てた資金で、毎年増え続け、コロナ禍前の8倍ほどに膨らんでいる。
立憲民主党はかねて、単年度主義の予算と違い、国会の監視が働かず、使途も不明朗だとして“無駄削減の一丁目一番地”として見直しを迫ってきたが、連立与党の圧倒的な数を前にしてはかなわず。しかしながら、石破政権が少数与党の身の上となっては、このままでは済まされまい。
5日には野党7党の政策責任者が集まり、野党各党が主張する政策課題を擦り合わせた上で、連携して予算審議に臨むことで一致。政策丸のみのニンジンをぶら下げ、国民民主、日本維新を両天秤にかけて野党分断を狙う政府与党の出はなをくじいた。