裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出
自民党旧安倍派の裏金を巡って、有罪判決を受けた元会計責任者、松本淳一郎氏の参考人聴取がドタキャンになった一件が波紋を広げている。
自民のフザケた態度で新年度(25年度)予算案の審議日程は不透明になり、怒り心頭の野党からはウソをつけば偽証罪に問われかねない「証人喚問」を求める声も上がる。
衆院予算委員会の自民筆頭理事・井上信治議員は20日、立憲民主党の山井和則筆頭理事に対し、石破首相出席の予算委集中審議を27日に開催する日程などを提示したが、山井氏は「松本氏への聴取実施が分科会を行う前提だ」と主張し、物別れに終わった。
ドタキャン騒動の原因は自民側にある。予算委は先月末、野党の賛成多数で招致を決定。松本氏は「身体的、精神的負担が大きい」などと応じず自民も消極姿勢を示していたが、今月18日に非公開を条件に聴取を行うことで与野党は合意した。なのに、聴取前日の19日に自民が急に翻意。延期となったのだった。