アダムス市長は保身と引き換えにニューヨークを売ったのか…トランプ大統領との「ある取引」巡り市民激怒
ニューヨークではデモが頻繁に開かれるようになった。特に今その矛先が向けられているのはエリック・アダムズ・ニューヨーク市長だ。その理由は彼とトランプ大統領との間で行われたとみられる「ある取引」である。
アダムズ市長はトランプ大統領の就任式直前に、フロリダの「マール・ア・ラーゴ」を訪問。就任式にもイーロン・マスクらと共に出席していた。ニューヨーカーはそれを見て眉をひそめた。反トランプが圧倒的に多い民主党の街の市長が、なぜ彼と懇意にしているのか?
その直後、多くの市民の神経を逆なでする出来事が起きた。
実はアダムズ市長は汚職の疑いでニューヨークの連邦地裁に訴えられている。ところがその連邦地裁に対し、司法省が突然起訴の取り下げを要請したのである。
驚いたのはその理由だ。
「アダムズ市長の政務、特に不法移民取り締まりに支障を来さないため」
ここで市民の怒りは爆発した。ニューヨークはサンフランシスコやシカゴなどの大都市と並ぶサンクチュアリシティー(聖域都市)。連邦の不法移民の取り締まりには協力しないというポリシーを貫いてきた。
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