石破政権の遅すぎる「強力な物価高対策」の今さら…参院選向けの“付け焼き刃”がミエミエ
石破首相が2025年度予算案成立後に「強力な物価高対策」を打ち出す意向だという。25日昼に、石破首相と官邸で会談した公明党の斉藤代表が明らかにした。
高騰するコメやガソリン価格の抑制が柱となる見通しだが、早速、野党からは疑問の声。「国会で審議中の25年度予算案は不十分だということになる。極めて問題だ」(立憲民主党・大串代表代行)という批判はもっともである。
岸田前首相が一昨年の年頭記者会見で「異次元の少子化対策」をブチ上げた時のような唐突感。内閣支持率の暴落を止めるための付け焼き刃のにおいがする。そうしたら、林官房長官が同日午後の記者会見で「新たな予算措置ではなく、物価高の克服に取り組んでいく決意を申し上げたもの」と説明したから驚いた。
いったい、どんな物価高対策になるのか。決意だけなのか。石破政権、大丈夫か。
スーパーに買い物に行けば、総額はこれまでの2、3割増が消費者実感だ。実質賃金は3年連続でマイナス。総務省の家計調査に見る消費支出は食料品の買い控えが顕著で、追い打ちをかけるように主食のコメは平均価格が5キロ=4172円と過去最高を更新中だ。