Rソックス先勝! あるか上原の「WシリーズMVP」専門家はこう見る
今年で109回目のワールドシリーズが23日(日本時間24日)に開幕した。
上原浩治(38)、田沢純一(27)のレッドソックスが相手のミスにも乗じて大量8点を奪って快勝。本拠地での初戦を制した。
田沢は7点リードの八回2死からワールドシリーズ初登板。打者1人を151キロの直球で見逃し三振に仕留めた。
この日の登板はなかったものの、地元ボストンでは、リーグ優勝決定戦でMVPを獲得した守護神・上原に09年のヤンキース・松井秀喜に次ぐ、「日本人2人目のワールドシリーズMVP受賞の可能性もある」とファンの注目が集まっている。
何しろ、この両軍の戦力は、ほぼ互角。レギュラーシーズンの総得点はレッドソックス853、カージナルス783で、いずれもリーグ1位、チーム打率はそれぞれ2割7分7厘、2割6分9厘で、ともにリーグ2位だ。チーム防御率はレッドソックス3・79(6位)、カージナルス3・42(5位)と、数字の上では実力が拮抗している。
「先発陣の顔ぶれを比べるとカージナルス(ウェインライト、ワカ、ケリー、リン)に分があるとはいえ、リリーフ陣は上原を中心としたレッドソックスの方が力はある。レッドソックス先発陣(レスター、ラッキー、バックホルツ、ピービー)が序盤に先制を許す展開が多くなると思います。逆にカージナルスは中継ぎ、抑えが盤石ではないだけに、終盤までもつれる試合が多いのではないか。上原がほぼ毎試合投げるかもしれません」(スポーツライター・友成那智氏)