レッドソックス上原 MVP呼び込んだ「英語力」と「自己流調整」
「あんなに英語がしゃべれるようになっているとは思いませんでした。コーチと話したり、ミーティングのときはさすがに通訳が付きますけど、それ以外、例えばロッカーではナインと2人だけで話したり、ふざけたりしている。すっかりナインに溶け込んでいる印象でしたね」
レッドソックスの上原浩治(38)に関してこう言ったのは、さるマスコミ関係者。今回、プレーオフを観戦するために渡米、久々に上原の姿を見て、英語力が上達していることに驚いたというのだ。
本拠地を米国に移して、今年が5年目。そろそろ英語に慣れるのは当然といえば当然だが、一匹狼でやっていけるだけの飛び抜けた実績がある選手ならともかく、フツーの日本人選手が現地で味わう疎外感はハンパじゃないという。
それが言葉が理解できて、ナインとコミュニケーションが取れるようになって、ようやくチームと一体感を持てる。
抑え投手としてリーグ優勝決定シリーズの5試合に登板して1勝3セーブ、防御率0・00。日本人として初めてMVPを獲得した裏側で看過できないのが語学力だと、前出のマスコミ関係者は指摘する。