倍増契約は“話題料” 日ハム大谷は「1・2刀流」査定に泣く
日本ハムは選手の年俸査定に、マスコミへの露出度や社会貢献なども加味するという。法に触れるような悪さをして新聞沙汰になるのは論外でも、よい意味で話題になるのは評価の対象という考え方だ。
3日、契約更改に臨んだ二刀流ルーキーの大谷翔平(19)が倍増の3000万円でサインしたのは、一にも二にも話題性が評価されたからだ。
打者として77試合に出場して2割3分8厘、3本塁打、20打点。投手としては13試合で3勝0敗、防御率4.23。野手と投手、両方の成績が評価の対象になったのは分かるとしても、残した数字はどちらも中途半端だった。
栗山監督は来季はDHで使わずに二刀流先発とか、3年目に投手で12勝5敗、野手で3割.15本と大風呂敷を広げているけれど、「来季も二刀流は続けますが、軸足はあくまで投手に置くことになる」と日ハムOBのひとりがこう言った。
「今年のチームは2ケタ勝った投手が皆無。昨季MVPの吉川は7勝(15敗)、ベテランの武田勝も8勝(7敗)に終わって、計算できる先発のコマ不足は明らかです。なので大谷はなんとしてもローテに入れたい。中6日で先発させ、余裕があれば登板と登板の間に1回か2回、代打や野手として試合に使うことになるでしょう」