統一球騒動の引き金ひいたのは「携帯電話水没事件」だった
「翌12日に会見した加藤コミッショナーは<私は全く知らなかった>と全否定。この一言が無責任だ! と騒動を拡大させることになったわけですが、下田さんの説明も<コミッショナーは知らなかったと思う>と二転三転。NPB内でまったく意思の疎通ができていないことを露呈した。これは下田さんがラウンジの溝にはまった際に携帯電話が水没して故障したのが最大の原因。代替機を用意したものの、故障した電話に入っていたコミッショナーを含む関係各所の連絡先を控えておらず、そのために電話連絡が滞り、意見のすり合わせがスムーズにできなかった。もっと言えば、選手会からは事務折衝での内容は一切口外されなかった。登録のない番号からひっきりなしにかかってくる電話に混乱した下田さんが、もう逃げおおせない、と勝手に“自白”してしまった。携帯電話さえ壊れなければ、選手会とNPBで丸く収めることも可能だったのです」(前出の関係者)
足を踏み外したのが運の尽きになった。