メジャーが狙う“第2のマー君”はRソックス上原の一番弟子
“第2のマー君”は巨人にいるのか。
待遇が良く、ポスティング制度を認めていない巨人の主力は、一度はメジャー行きを考えても断念するケースが多い。FA権を持つ阿部や内海は複数年契約を結んで「生涯巨人」を誓っている。
某メジャースカウトによると、巨人の中で評価が高いのはセットアッパーの山口鉄也(30)と抑えの西村健太朗(28)の救援コンビだという。山口は米独立リーグ時代の苦労と、育成契約で巨人に拾ってもらった恩義を感じていることもあり、今のところメジャー志向はないという。「大穴」は守護神の西村の方だ。
他の選手とはあまりつるまず、一匹狼タイプだった巨人時代の上原(レッドソックス)が認めた唯一の弟子。ある年のオフ、自主トレを一緒に行った際に上原がフォーク、西村がシュートと、それぞれの伝家の宝刀を教え合った仲でもある。さる放送局関係者がこう言う。
「上原がメジャーに行ってからも連絡を取り合って師弟関係は続いている。上原の話を聞くうちに、西村もだいぶ感化されているようです。彼は控えめな性格で、メジャー志向なんて絶対に口にしないタイプだけど、ここ2年は抑えを務め、昨季は球団新記録の42セーブを挙げてタイトルを取った。シュート、フォークが持ち球で150キロ級の剛速球もある。マー君とタイプは似ているといえる。原監督の評価は今でも絶対的なものではないけど、メジャースカウトの間で密かに人気があるんです」