高報酬で引く手あまた Rソックス田沢の貫禄メジャー生活

公開日: 更新日:

「メジャーリーガー」としての貫禄もついてきた。21日、都内でワールドシリーズ優勝トロフィーの除幕式に、同僚の上原と共に出席したのがレッドソックスの田沢純一(27)だ。

 世界一の喜びもそこそこに、「普段通りに準備して、キャンプを迎えたい。新しい気持ちで一戦一戦頑張りたい」と話した田沢。08年オフに新日本石油ENEOSから直接メジャー入りし、今季で6年目。昨季は主にセットアッパーとして71試合に登板。5勝4敗、防御率3.16でチームの世界一に貢献した。

 去る17日には年俸調停を回避し、127万5000ドル(約1億3000万円)で1年契約を結んだ。今年で実質4年目のセットアッパーが、これだけ稼げるのはメジャーならでは。カネだけ見れば日本はメジャーの比ではない。

 田沢は海を渡った当初、レッドソックスと3年総額3億3000万円で契約。うち、契約金が1億8000万円。3年間の年俸トータル1億5000万円は、メジャーの最低保障額(昨年は4800万円)よりわずかに高いだけ。しかし、年俸調停の権利を得た今後は右肩上がりだ。順調なら17年にFA権も取得できる。右ヒジ手術の影響で球速が増した田沢ならば、引く手あまた。1年3億~4億円の複数年契約もある。

 日本球界では廃止となった年金もバカにならない。満額となる10年、プレーした選手で年間約2000万円。5年ならその半分。それが60歳から死ぬまで支払われるのだ。

 日本人選手が片っ端からメジャーに行きたがるのも無理はないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動