【伏魔殿相撲協会 2・1理事選】北の湖理事長は辞任を申し出た懐刀を「オレが守る」と制した
「辞めることはない。オレが守るから」
そのとき、北の湖理事長はこう言ったという。
「週刊ポスト」が「相撲協会『1億円パチンコ利権』北の湖理事長の“右腕”への『裏ガネ授受現場』」と題して報じたスキャンダル。昨夏、相撲協会と某パチンコメーカーとの間で契約が成立した。有名力士が実名で登場するパチンコ台をつくるのが目的で、契約金は1億円。契約に深くかかわったのは相撲協会幹部で、北の湖理事長の右腕といわれるX氏。記事は途中までこの計画に加わっていた広告代理店経営者A氏がX氏を告発する内容で、A氏がX氏に裏金を渡したときの動画まで掲載された。
■早い時期からウワサ
それが、契約が成立した直後なのか、いまから2、3カ月前なのかは定かじゃない。この計画の中心人物だったX氏が裏金をもらうシーンを撮影した動画が存在するというウワサは、かなり早い時期から協会内部の理事の間で囁かれていた。
相撲協会は当時、公益財団法人への移行を申請中。税制上の優遇措置を受ける団体の現役幹部が、裏金を受け取るなんてのは言語道断だ。