首脳陣が調整丸投げ…阪神・藤浪 「放任主義」の吉凶
25日、阪神の藤浪が初の対外試合となるLGとの練習試合に3番手で登板。速球は150キロ前後を計測し、2回1失点でまとめた。
昨季は苦手だった左打者(被打率.283)には内角攻めを敢行。「感覚的にもしっかり投げられている」と話した藤浪を、和田監督も「課題を持って投げてくれていると思う」と評価した。今キャンプでは左足のクロスステップを矯正中。オフには新球チェンジアップを広島の前田から教わるなど、着々と進化しているように映る。
「ただ、心配もある」とは、阪神OBの評論家・福間納氏。
「藤浪は昨年より力強さが増した。2年連続で2ケタ勝利、いや15勝をマークする可能性はあると思う。しかし、聞けば首脳陣は今キャンプの調整の大半を藤浪本人に任せているという。いくら1年目に10勝を挙げたといっても、まだ高卒の2年目。しかも、フォームを改造している。任せるにはまだ早いんじゃないか。藤浪には打者の攻め方、いわゆる配球、組み立てなど『頭の部分』について、首脳陣がしっかり教え込まないといけない部分が多いと思う」