ようやく“理想の女房”に出会えたが…ダル7失点で3敗目
投手の引き立て役に徹する
「僕の好きなように投げさせてくれるし、やりやすい」
レンジャーズ・ダルビッシュ有(27)が、最近バッテリーを組むクリス・ジメネス(31)についてこう言っている。
正捕手のソトがオープン戦で右半月板を痛めて故障者リスト(DL)入り。ここまでチリノス、アレンシビアと女房役が代わり、ダルがバッテリーを組むのはジメネスで3人目。6月に入ってからの3勝は、いずれもジメネスとのコンビによるものだ。
ジメネスはダルよりも4歳上ながらメジャー実績は乏しく、これまで4球団を渡り歩いた。2番手捕手のアレンシビアが打撃不振でマイナー落ちして以降は正捕手の座を奪おうと、投手陣のビデオで配球を研究するなど努力を怠らないという。
ジメネスは米メディアに対して「投手が気分よく投げられるようにするだけ」と謙虚な姿勢を崩さない。この謙虚さこそダルにとっては最適なのだという。なぜなら自分の組み立て通りの投球ができるからだ。
ダルは昨年ピアジンスキー(現レッドソックス)、一昨年ナポリ(現レッドソックス)と、これまでメジャー経験豊富で我の強いベテラン捕手と組んできた。マウンド上やベンチではリードや配球をめぐって、いさかいが絶えなかった。