“戦術オタク”脱却 オランダを覚醒させたファンハール采配

公開日: 更新日:

 初戦のスペイン戦で5ゴールの圧勝劇をみせたオランダ代表が、この日のオーストラリア戦でも3ゴールを挙げて快勝。決勝トーナメント進出を決めた。

 前半20分、センターサークル付近でボールを奪取したFWロッベン(30)が、そのまま相手を振り切り独走。トップスピードでゴール前までボールを運び、オランダが先制点を挙げた。

 前半21分、後半9分とオーストラリアにゴールを奪われ逆転を許したが、嫌なムードをオランダのエースが吹き飛ばす。後半13分、ゴール前の混戦からスルーパスを受けたFWファンペルシー(30)が左足で豪快なゴール。23分には途中出場のFWデパイ(20)が、ペナルティーエリア外からミドルシュートを突き刺し、3―2で逃げ切った。

 2試合で8得点のオランダ攻撃陣の破壊力は凄まじいが、それを引き出しているファンハール監督(62=顔写真)の采配も見逃せない。

■自分の戦術に絶対の自信

 スペイン戦では、オランダの伝統的布陣「3(DF)―4(MF)―3(FW)」を捨て、DFを5人並べる「5―3―2」のシステムを採用。スペイン攻撃陣を封じ込めた。この日も「調子のいいチームはいじらない」のセオリー通り、同じ布陣で臨んだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…