シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(67)満州事変後に「皇国」はなぜ流布されていったのか

しかし実際には、日露戦争時の「皇国の興廃」という表現はそれほど使われることはなかった。明治30年代の戦争では、そこまで神がかりの戦争ではなかったのである。「皇国」という語よりも、むしろ「帝国」という語の方が一般では用いられた。皇帝が元首の国だと意味する語の方が馴染みやすかったの…
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