GL2戦終えて3分5敗…懸念されるW杯「アジア枠」削減
韓国がアルジェリアに2-4で惨敗したのを見て、日本サッカー協会名誉会長の小倉純二氏が苦々しい顔をしているのを想像した。
国際サッカー連盟(FIFA)理事を務めていた小倉氏は、長らく日本サッカー界の顔であった。彼によると、FIFA理事会で最も論議が白熱するのは、W杯出場枠に関してであるという。
「W杯は1カ月で行うので、出場国を今の32以上に増やすことは不可能。いつも揉めるのは、出場枠の割り振り」
たとえばオセアニア連盟の悲願は今も昔も「1枠」を確保することだった。オセアニアは北中米・カリブ海4位とプレーオフを戦わなければならない。本来オセアニア連盟に所属するはずのオーストラリアが、アジアに転籍したのは、そうした理由があったからだ。オセアニア連盟代表の必死な姿を見たアフリカの理事から「南米から譲ればどうか」という声が出たことがあるという。この14年ブラジル大会の場合では開催国の枠があるため、加盟10カ国中6カ国が参加している。すると南米選出の理事たちが顔色を変えた。