“カリスマ”洪明甫監督で惨敗…韓国は外国人監督に逆戻り
韓国代表が屈辱的な4失点を喫してアルジェリア代表に敗れ、1次リーグ突破がほぼ絶望的になった。
前半の韓国は競り合いに負けてばかり。26分、ロングパスからFWスリマニ(25)にCB2人が振り切られて失点。その2分後には左CKをDFハリシェ(27)に頭で叩き込まれた。36分には3点目を献上。シュート0本で前半を折り返した。後半5分、ロングパスをゴール前で受けたMF孫興民(21)が1点を返したが、17分に4点目を奪われ、終盤にパワープレーから1点を取るのが精いっぱい。2―4のスコア以上に完敗だった。
これで決勝トーナメント進出が絶望的になった韓国。洪明甫監督(45)の立場が危うくなるのは間違いない。
洪明甫監督はベスト4に進出した02年日韓大会の中心選手で、初監督を務めた12年ロンドン五輪では韓国史上初の銅メダルを獲得。今大会予選は他の監督で勝ち抜いた。その後の強化試合で低迷が続いたことから、昨年6月にカリスマ指揮官が満を持して起用された。
「韓国代表といえば球際の激しい当たりや、気迫を前面に打ち出す泥くさいサッカーで勝利をもぎ取るイメージがあるが、今の代表選手はどこか淡泊であきらめが早い。Jリーグでのプレー経験もあり、多くの外国人指導者の影響を受けている洪明甫監督になって、いよいよスマートなサッカーに変わった。主力の多くが欧州の中堅クラブでプレーしていて、国内組との連携も中途半端なまま。洪明甫監督の指導力に疑問の声も出始めています」(現地取材中のサッカージャーナリスト)
一時は「国内監督でも世界に通用する」と期待された洪明甫監督のつまずきで、韓国では外国人監督待望論が持ち上がりそうだ。