ロナウド劇的アシストも ポルトガルは絶体絶命、敗退危機
「リーグ得点王はW杯でゴールできない」……前年度バロンドール(FIFA最優秀選手)でポルトガルの絶対的エース、C・ロナウドは、いまだこの“悪しきジンクス”に憑りつかれたままだ。
ドイツ戦の0-4という屈辱的な敗戦から、負ければ敗退という背水の陣でアメリカ戦臨んだポルトガル。前半5分、アメリカのゴール前クリアミスからFWナニが冷静に蹴り込み、幸先よく先制できたポルトガルだが、肝心のロナウドが不発。
ボールを持ってもすぐアメリカに囲い込まれ、得意のドリブル突破も阻まれる。前半36分、中盤遠めから右足で強烈なミドルシュートを放つが、キーパーの正面だった。42分には左サイドからドリブルを仕掛け、逆サイドのナニにパスするも、ナニのシュートは相手キーパーが好セーブ。直後にエリア手前で得たFKも、ゴールの遙か上を通過した。
試合中は、本来の左ウイングから何度もゴール前にポジションを変えるなど、得点への執念を見せたものの、味方とのコンビネーションもしっくりこない。後半17分にはカウンターから得意の俊足ドリブルでゴールに迫り、強烈なショートを放つも、ボールはゴール右へ。後半44分のヘディングシュートも枠を捉えられなかった。