女子プロがお手本 コンパクトなトップはテークバック始動で決まる
先週の国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」はアン・ソンジュとプレーオフの末、酒井美紀がツアー初優勝を飾った。酒井は72ホール目でアンに並ばれ、通算17アンダーでホールアウト。プレーオフの2ホール目、50センチのウイニングパットを沈めて栄冠を手にした。
この大会、ボクは3日目に会場である千葉のカメリアヒルズに足を運び、スタート前の練習、そしてスタートホールではティーグラウンド後方から20人ほどの選手たちのスイングを、じっくりと観察してきた。
定点観測してみて改めて感じたのは、女子プロのスイングは均一化されていること。オーバースイングなのは横峯さくらぐらい。ほとんどの選手は左腕がピシッと伸び、コンパクトなトップになっている。シャフトクロスもほとんどいない。いかにも曲がらないスイングをしているのだ。
では、どうすれば女子プロたちのようにコンパクトなトップがつくれるのか?
トップの形はトップで決まるわけではない。吉田一尊プロコーチはテークバック前半の動きが重要だという。
「テークバックの始動でヘッドをインサイドに引いてしまうと、オーバースイングになったりシャフトクロスになる危険性があります。インに引くほどその反動でトップ付近でクラブを担ぎ上げてしまうからです。始動では手元もヘッドも直線的に動くのが正しいモーション。手元とヘッドが真っすぐ動いた方が、トップが正しいポジションに収まりやすくなります」