アギーレ日本始動も…手倉森コーチに“潤滑油”不適任の懸念
「手倉森氏は08年北京五輪組のDF長友佑都、森重真人、内田篤人、MF本田圭佑、香川真司、FW岡崎慎司、12年ロンドン五輪組のDF吉田麻也、MF山口蛍たちと、気さくに話し合えるような関係ではないからです。自己主張の強い外国人4人と腹を割ってやり合わなければ、結局ブラジルW杯二の舞いを演じる可能性もあります」(サッカー専門誌記者)
こうした状況を踏まえた上で、サッカージャーナリストの六川亨氏も言う。
「たとえば北京五輪代表の反町康治監督(50=J2松本監督)、ロンドン五輪の関塚隆監督(53=J2千葉監督)は選手からの信頼も厚く、日本代表内の風通しを確実に良くしてくれるでしょう。2人ともJリーグの現役監督なので軽々に引き抜くわけにもいかないでしょうが、選手の悩みや要望を上手に吸い上げ、監督に効果的に具申できる日本人コーチの存在は必要不可欠なのです」
一部では、横浜FCの三浦知良(47)が、アギーレ・ジャパンのアドバイザーとして協会から就任要請を受けていると報じられた。国際大会などを客観的に見られる人の意見が欲しいというのが要請の理由だが、なんだか目的がはっきりしないし、効果も未知数だ。それにアギーレ監督は、一緒に来日した次男ミケル氏をアシスタント名目で代表スタッフに加えようとしているという。
日本サッカー協会は、こうした“情実人事”より、有能な専任日本人コーチを探すほうが先ではないのか。