高谷が熱湯被害…男子レスリングの反則行為はなんでもあり
男子レスリングにはとんでもないゴロツキがいたものだ。
日本の高谷惣亮(25)が銀メダルを獲得した74キロ級でのこと。その高谷が3回戦でムラド・ガイダロフ(ベラルーシ)と対戦した際、試合中にパンチをされるなど、反則行為を受けた。それでもひるまず、3-0で下したが、その後、次戦に備えて休んでいると、なんとガイダロフから頭に熱湯をかけられたという。
負けた腹いせに場外乱闘を仕掛ける選手はまれとはいえ、試合ではペナルティー覚悟での反則行為は少なくない。
寝技では特に反則が起きやすい。最も多いのが“浣腸”だ。相手の寝技から逃れるため、押さえ込まれた選手が相手の肛門に指を入れてひるませるのだ。寝技では他に、相手を振りほどこうともがいている際、偶然を装って指で目つぶしする選手もいる。試合後、目を真っ赤に腫らして退場する選手が多いのは、このためだ。
中近東には相手の反則を引き出したり、インチキに長けた選手が多いという。押さえられて身動きが取れなくなると、相手の指を自分の口や目に入れて反則をアピール。タックルを受けて倒されると、大げさに苦悶の表情を浮かべて急所攻撃を受けたと訴える選手もいるほどだ。
日本人選手は特に狙われており、圧倒的に強いことから女子の吉田や伊調などは格好のターゲットにされているという。