「和田続投白紙」報道から阪神好調 “岡田アレルギー”で反攻
「『続投白紙』と報じられてから、盛り返してるやないか」
阪神球団関係者が、ニンマリしてこう言った。和田監督(52)の去就を巡るスポーツマスコミの報道が過熱したきっかけは、6連敗を喫した翌12日付日刊スポーツ「和田続投白紙」の記事。後任候補に阪神、オリックス元監督の岡田彰布氏(56)らが浮上したと報じ、他紙も岡田再登板をデカデカと書きたてるようになった。
この「続投白紙」報道を境にチームは息を吹き返し、12日以降は10勝6敗。“9月病”といわれて急降下した昨季とはうって変わって、今季9月は12勝13敗。例年は優勝が厳しくなるとズルズルと落ちる傾向があったのに、今年は粘り腰を見せている。
■フロントや親会社にも拒絶反応が
「投打の調子が上がってきたこともありますが、後任監督の最有力候補に岡田元監督が浮上したことが影響しているのではないか」と、さる阪神OBがこう続ける。
「多くの選手や関係者に岡田アレルギーがあるのは否定できません。評論活動での采配などに対する舌鋒鋭い批評に加え、監督時代は負けが込むとベンチでグチを言ったり、一、二軍のコーチや選手を頻繁に入れ替えたりといった独善的部分への拒否反応が強い。中でも岡田監督の言いなりにならなければならないし、結果が出なければ責任を取らされるコーチはたまりませんよ。そこへいくと和田監督は『調整役』としては長けている。選手やコーチ陣ともうまくやりますからね」