なでしこに圧勝の北朝鮮女子 “ニンジン”欲しさに何でもアリ
アジア大会女子サッカー決勝で日本(FIFAランク3位)を3―1で破り、2大会ぶりの優勝を果たした北朝鮮(同11位)は、完敗まであるという下馬評を覆す積極的な攻撃で、終始日本を圧倒した。
北朝鮮では、国際大会でメダルを取れる種目にしぼって強化するのが一般的。その強化対象の一つがサッカーで、女子チームも全国から体力、持久力に自信のある精鋭が半ば強制的に集められている。そんな選手ばかりだからか、「数々の国際大会で問題を引き起こす北朝鮮選手団の中でも、女子サッカー代表は特に『血気盛ん』と評判。他国の選手団からも恐れられていた」(北朝鮮事情通)という。
実際、06年のアジアカップ準決勝(対中国戦)では、判定に不満を抱いたGKが主審に手を出して退場処分に。試合後も納得がいかない選手たちは、ペットボトルを観客席に投げ込むわ、審判団を襲撃するわでやりたい放題だった。
11年のワールドカップでも、計5選手がドーピング違反で出場停止処分に。チームはこれを受けFIFA(国際サッカー連盟)に罰金を支払うとともに、15年の次回W杯(カナダ)の出場資格を剥奪されたほどだ。
そんな連中を北朝鮮は国を挙げて支援。今大会で優勝した場合は各選手に家や高級車に加え、生涯年金まで与える「ニンジン」をぶらさげていた。
日本とはハナから目の色が違っていたのだ。