松山英樹またも1打差惜敗 「勝負のバック9」でなぜ“失速”
ところが、続く14番パー4に落とし穴が待っていた。1打目はフェアウエーをキープし、残り166ヤードの2打目は大きくオーバーしてピン奥12メートルにオン。ファーストパットは2メートルもショートして、肝心のパーパットも力なくカップ左にそれた。
この時点で14アンダーにマスターズ2勝を含む米ツアー7勝の最強レフティー、B・ワトソン、米ツアー3勝のR・パーマーに、手堅いプレーを続けるレアードの4人とダンゴ状態に突入した。
米ツアーはサンデーバック9が勝負になる。勢いを止めずに、どれだけ貪欲にバーディーを積み重ねるかが勝敗の分かれ目となる。勝負どころのインでボギーをたたいているようでは、ハイレベルなゴルフが繰り広げられる舞台では勝てない。
■昨年大会と同じ過ちを繰り返す
実際、松山と同じ3打差2位タイ発進から66(アウト33、イン33)で回って、いつのまにか混戦を抜け出てツアー初優勝のB・ケプカは1度もボギーをたたいていない。その差が大きかった。田原紘プロがこう指摘する。