実績文句なしのハリルホジッチ氏 日本代表で苦労必至の理由
サッカー日本代表新監督に就任が決まったバヒド・ハリルホジッチ氏(62)が13日、成田空港着の航空機で来日した。居合わせたファンと握手するなど、長旅の疲れも見せずに迎えの車に乗り込んだ。そして同夕方には、都内で就任記者会見に臨んだ。
2月3日、前監督アギーレ氏が八百長疑惑を理由に解任されてから5週間余り。10人以上の有力候補者の名前が飛び交ったが、代表監督選定の責任者である霜田技術委員長、前技術委員長の原専務理事は、新監督決定に肩の荷が下りたのか、12日の発表会見で穏やかな表情を浮かべていた。
「もうひとつ、懸念されていた案件もクリアになり、それで両人ともホッとしていた」と某マスコミ関係者がこう続ける。
「日本代表は27日(チュニジア戦=大分)、31日(ウズベキスタン戦=東京)にテストマッチの日程が入っており、是が非でもハリルホジッチ新監督に采配を振って欲しかった。10年南アW杯の後、ザッケローニ氏が代表監督に就任したが、就労ビザが間に合わなかったので9月4日のパラグアイ戦(横浜)、7日のグアテマラ戦(大阪)は原技術委員長(当時)が監督代行として指揮を執った。今回も監督代行となると注目度は激減してしまい、放送するテレビ局、スポンサー企業に顔向けできない。新監督はボスニア・ヘルツェゴビナ出身だが、フランス国籍を有しているので就労ビザもすんなり取得できた。ラッキーでしたね」