米国でイメージ悪化の松山英樹 「契約」への影響を懸念する声
ウェルズ・ファーゴ選手権(ノースカロライナ州・クウェイルホローC=7562ヤード・パー72)
マッチプレー選手権から3戦連続出場となった松山英樹(23)は2日目13位からスタート、71で回り、通算4アンダーで19位と順位を下げた。
大会前、PGAツアー公式ホームページの優勝予想番付「パワーランキング」では堂々の6位にランクイン。先週のザ・プレーヤーズ選手権でも6位に選ばれたが、世界ランク14位の松山が2週連続で6位に挙げられるのだから大したもの。それだけ実力を評価されているということだ。
だが、その一方でプレー態度や行儀が悪く、イメージはダウンしている。松山のスロープレーは米ツアーでも問題になっており、先週の大会でも2日目に競技員のタイム計測が入った。
米国のゴルフ事情に詳しいゴルフライターの吉川英三郎氏がこう言う。
「一度、プレーが遅いというレッテルを貼られると、それを払拭するのは難しい。ちょっとしたことでインチキをするのではないかと疑いの目で見られ、ルールや時間といったゲームマネジメント以外のことで神経をすり減らすことになる。これまでのように強ければそれでいいだろうという態度を取り続けていると、誰も近寄らなくなって情報が得られなくなります。目の前の敵だけでなく、周囲は敵だらけになる。J・スピースなどの人気選手との優勝争いになれば完全アウェー状態になり、ファンからブーイングが起こります。人気がなければ米国ではスポンサーはつかず、日本のスポンサーがあるから大丈夫といっても、日本企業は海外で商品を売るために松山と契約を結んでいるわけです。海外でのイメージが悪くなれば、契約を打ち切られることも考えられます」
“素行不良”は自分で自分のクビを絞めることになる。