なでしこ初代専任監督指摘 「存在感増したMF阪口は好材料」
また、沢が高い位置を取った時にはDFの前で相手にプレッシャーをかけ続け、鋭いスライディングでボールを奪取することも多く、守備面での貢献度も大きかった。
ドイツ大会の主力の大半がメンバーに入り、一部には「新味に欠ける」という声もあるが、慣れ親しんだ選手同士ならではの好連係プレーも多く見られた。特にイタリア戦では相手両サイドの深いところで何本も効果的なパスがつながり、決定機を何度もつくった。しかし、エースFWの大儀見、FW大野(忍=31)がシュートのタイミングを見誤ったり、初W杯組のFW菅沢(優衣香=24)がシュートの場面で味方にパスしたり、決定力に関しては物足りなかった。
なでしこジャパンは8日(日本時間9日)、グループC初戦のスイス戦を迎える。時間はないが阪口を中心にコンビプレーに磨きをかけ、決勝トーナメント進出を果たした後、一つでも多くの勝ち星を挙げて欲しいと思っている。
(鈴木良平/なでしこジャパン初代専任監督)