半年居座るFIFAブラッター会長 “偽札シャワー”は自業自得
これはもう、汚職問題で揺れる国際サッカー連盟(FIFA)を象徴する事件以外の何物でもない。
FIFAが20日、スイスのチューリヒで臨時理事会を開き、ブラッター会長の後任を決める選挙を来年の2月26日に実施すると発表。ブラッター会長が記者会見に臨む直前、会場にいた男性が同会長に向けて大量の偽札を投げつけたのだ。
ブラッター会長は取り乱し、一時、席を立つひと幕もあったが、自業自得ではないか。
同会長の腹心が汚職にかかわっていたのは周知の事実。本来ならすぐにでも責任を取ってしかるべきなのに、いったんは辞任を表明しながら辞意を撤回。自ら組織を改革していくつもりらしいから、盗人たけだけしいというか、厚かましいにもほどがある。早急に体制を刷新する必要があるという理事会内の声も無視、選挙が予定されていた期間では最も遅い時期まで現体制のまま居座ることになった。
前日にはブラッター会長が各大陸連盟の会長と会談、意見を調整したといわれるものの、反対勢力の声は黙殺したとしか思えない。