FIFA次期会長有力 “改革派”のプラティニ氏が持つスネの傷
「正義の味方」とか「改革の旗手」の言うことには気をつけろ!
数十年に及ぶ取材経験から学んだことだ。
今回のFIFAスキャンダルの“役回り”はハッキリしている。
5選を決めた直後に電撃的に辞任を表明したブラッター会長、贈収賄容疑などで逮捕された北中米・南米系の副会長や理事たちは「悪の枢軸」。
以前から彼らを批判してきたUEFA(欧州サッカー連盟)関係者は、サッカー界の腐敗を憂う「良識派」。
日本の大手メディアの報道を見聞きしているとそんなイメージがつきまとう。本当だろうか?
そもそも、ブラッターを厳しく追及してきたプラティニUEFA会長にしても「カタールゲート」といわれる大スキャンダルを抱えている。
元フランス代表MFのプラティニは、現役時代に「将軍」と呼ばれた世界的プレーヤーだった。
そのプラティニが、今回のFIFAスキャンダルに絡み、大問題となっている22年カタールW杯の招致の際に「不正取引をしたのでは?」と疑われているのである。