ゴルフ場は悲鳴 コースを荒らすアマゴルファー増えた理由
ゴルフ場で乱暴狼藉の限りを尽くすアマチュアゴルファーが多すぎる。「カネを払っているんだからいいだろう」と言わんばかりだ。
例えばフェアウエーでターフをとって自慢顔。「プロみたい」と一人悦に入ってターフを元に戻さず、目土をするどころか、ほったらかし。グリーンにボールマークがついても知らんぷり。グリーンフォークを持っていないばかりか、使い方さえ知らない。スパイクレスシューズでもグリーン上で跳びはねれば、芝にも傷がつく。バンカーから脱出してもレーキで砂をならすこともなく、後続のプレーヤーには迷惑なことこの上ない。最低限のマナーを守ってプレーすることができず、ゴルフ場を荒らしにきているようなものだ。
千葉県のゴルフ場支配人がこう言う。
「特にベント芝はボールマークを直さないと傷んでしまうのに、グリーンに乗っただけでうれしくなってそのままです。ディボット跡にしても目土をすれば必ず芝が生えてきますが、放置しておくと、そこだけ土の状態でボコボコになってしまう。元に戻るまで1カ月はかかります。特に春先の大事な時期は、目土をしないと芝がなくなってしまう。このまま放っておいたらどうなるのか、という意識がまったくないのです。乗用カートには砂袋が付いていますが、ほとんどのアマチュアは使った形跡がありません。うちでは週に1度、パートを雇って目土をしています。手間ひまはもちろん、コストもかかります」