マナー無視も 超ビギナー“わがもの顔”でゴルフ場が荒れる
いつの頃からか、ゴルフ場に超ビギナーが来るようになった。
会員権制度の崩壊、名門ゴルフ場の相次ぐ倒産。外資系企業がゴルフ場経営に乗り出してプレー費の低料金化が進み、気軽に行けるようになったのだ。
それに団塊の世代がゴルフをやめる2015年、2025年問題もあってゴルフ人口が減少。どのゴルフ場もあの手、この手を使って若手の取り込みに必死という事情もある。それでどうなったかといえば、ジーパン、Tシャツ姿にサンダル履きでやって来るマナー知らずまで現れた。また、未経験者に無料でクラブを1本プレゼントするゴルフショップや、20歳に限りプレー代と練習場の料金を無料にするキャンペーンもあって、超ビギナーがコース内をわがもの顔で跋扈するようになった。
かつてはダブルボギーペース、スコア108前後で回る腕前になってからようやくコースデビューという、暗黙のルールがあった。ところが今では何でもアリ。まともにスコアを数えることもできずにボールは右に行ったり、左に行ったりでちっとも前に進まず、隣ホールに球を打ち込んでも素知らぬ顔で挨拶もできない。「フォアー」という掛け声さえ知らないから迷惑な話である。