初召集FW南野の出番“残り2分” 釜本氏「ハリル采配」に苦言

公開日: 更新日:

コラム【釜本邦茂 ズバッと言わせてもらう!】

 久々に骨のある対戦相手だった。イランとの強化試合(13日)は、結局1-1のドローで決着したが、イラン選手の良さばかりが目立った。

 高い技術に加えて強靱なフィジカルにスピードを兼ね備え、球際の激しさも歴然としていた。

 前半終了間際にDF吉田が、背後から相手選手を蹴飛ばしてPKを献上した。不用意極まりないファウルだったが、それまで競り合いに負けるシーンが多く、それで「つい厳しくアタックにいった」結果だろう。

 ハリルホジッチ監督は就任当初から「タテにスパッとボールを入れていく」サッカーをベースに考えている。でも、イラン戦と8日のシリア戦もそうだったが、「タテにポ~ンと蹴って前線の選手が走りまくる」サッカーになっている。

 フィジカルが弱く、スピードのある選手が少ない国には通用する。しかし、イランのように「強くて速くて激しい」国に勝つのは相当に難しい。

 ブラジルW杯で指揮を執ったザッケローニ元監督は「長短のパスをつないで試合の流れを引き寄せる」タイプだった。W杯本大会では結果を残せなかったが、それでも現監督のやり方よりも、随分とマシだと思っている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…