悪天候で中止なのに ゴルフ男子大会「入場料返さず」に物議
【三井住友VISA太平洋マスターズ】
コース状態不良のため、最終日は30分遅れのスタート。その後、濃霧で2度の中断を挟み10時30分に中止が決定。前日までの成績で、片山晋呉(42)が優勝した。
大会中止でもチケットの払い戻しはなく、悪天候で仕方ないとはいえ御殿場まで足を運んだ観客はガッカリだ。
さすがに「何もしないで帰すのはマズイ」と思ったのか、即席のサイン会と池田勇太(29)、石川遼(24)、中嶋常幸(61)らが18番グリーン付近に集まり、水切りショットなどエキシビションプレーを見せた。
池田はポケットに手を突っ込んだまま司会役を務め、観客からは「霧で見えねえよ」という不満の声まで飛んだ。
ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏がこう言う。
「試合はやりません、でもお金も返しませんというのだから、イカサマ以外の何物でもありません。プロ野球だって試合が成立しなければ、チケット代の払い戻しがあります。これで許されると思っていること自体、世間の常識からかけ離れている。観客全員、来年の入場料を無料にするとか、選手もバカな悪ふざけをしていないで、即席レッスン会の方がよっぽど客のためになったはず」