3度目最優秀監督賞のカブス指揮官マドンは給料もケタ外れ
今やメジャーを代表する指揮官として君臨しているのが、カブスのジョー・マドン監督(61)だ。
17日(日本時間18日)にはレンジャーズ・バニスター監督とともに今年の最優秀監督賞に選ばれ、レイズ時代の08、11年に次ぐ3度目の栄誉を手にした。
新人王ブライアント内野手(23)ら若手を起用しながら育て、就任1年目にして2年連続地区最下位だったチームを、リーグ優勝決定戦まで導いた。
今ではメジャーで常識になった極端な守備シフトを、いち早く取り入れたことで知られる。満塁の場面で敬遠を指示するなど、既成概念にとらわれない采配を振る。
レイズ時代にマドン監督の下でプレーし、08年のリーグ優勝に貢献した岩村明憲(現BCリーグ福島選手兼監督)によれば、起用法や戦術に不満を抱く選手とは膝を突き合わせて納得するまで話し合った。意外にも全体ミーティングはほとんどやらない。マドン監督が目指す野球を理解させるため、監督室で個人面談を行い、技術的なアドバイスやチーム方針、戦術を個々にレクチャーする。岩村は指揮官の意図を確認するため、何度も監督室のドアをノックしたそうだ。