復活期待No.1のダルに立ちはだかるマリナーズの待球作戦
右肘のトミー・ジョン(腱の再建)手術からの復活を目指すレンジャーズ・ダルビッシュ有(29=写真)に日本人野手が立ちはだかりそうだ。
MLBの事業会社が運営するスポーツサイト「スポーツ・オン・アース」は14日(日本時間15日)、今季故障から復帰して活躍が見込まれる選手上位10人を挙げ、ダルが1位に。「シーズン序盤は投げられないが、インパクトを与える時間は十分にある」というのがその根拠だ。
トミー・ジョン手術を受けた投手は患部の強化に加え、投球フォームの矯正を含め一からつくり直すため、故障前よりレベルアップするケースは少なくないとされる。復帰1年目のダルがエースとして復調をアピールする可能性はあるが、同地区のライバルが厄介な存在になるかもしれない。青木宣親(34)が加入したマリナーズのことだ。
昨季は出塁を重視するE・マルティネス打撃コーチの方針もあり、相手投手に少しでも多くの球数を投げさせる待球が徹底された。その結果、マリナーズ打線が稼いだ球数は計6131打席で2万3814球(リーグ4位)。1打席あたり、約4球を投げさせた計算になる。一昨年、リーグ最下位だった出塁率(3割)は3割1分1厘と向上した。