74億円でハマスタ買収も…DeNA「健全経営」までは茨の道

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 また、「収入増によって補強費をアップし、強いチームを作って欲しい」と期待するファンの声も多い。

 06年以降、Bクラスが続くDeNAは、これまで赤字続きで補強に大金を投入できなかった。谷繁、村田、内川といった生え抜きの中心選手が好条件で他球団にFA流出した経緯もある。それでも、球団の事情を多くのファンは知っているから、あえて我慢してきた部分もあったはずだ。

 が、補強については、「(黒字化による)健全経営が前提」(池田球団社長)と慎重で、球場との一体経営を実現しても、現状では「黒字にならない見通し」(前同)とトーンが下がった。昨年、DeNAは過去最多の約181万人の観客動員を記録したにもかかわらず「赤字」というのだから、いかに経営を健全化することが難しいかがわかる。

 球場を改修しようにも、ハマスタは公園法などの条例、法律による構造上の問題が横たわる。市や地元企業の協力も必要になる。池田社長が「あくまで夢」と控えめなのはそのためだ。

 どこまで夢に近づけるのか。ファンは固唾をのんで見守っている。

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