調整は「5年、10年先考えて」 日ハム大谷抱く異次元“大志”
そこらの選手とはワケが違う。
米アリゾナ州から場所を変え、17日から沖縄の名護で行われている日本ハムのキャンプ。18日は大谷翔平(21)がフリー打撃を行った。
この日は名護を訪れた「二刀流反対論者」で「メジャー否定派」の張本勲氏、侍ジャパンの小久保監督がケージ裏で見守る中、大谷は厚沢ベンチコーチが投げるボールを左翼スタンドに軽々と運んでいた。
「逆方向を意識? (厚沢コーチが)左投手だったので。張本さんからは『(打撃は)いいんじゃないか』と言われました。内角打ちのアドバイス? 参考になるんじゃないですか。試してからですけど」と、話した大谷。
さらに現在の調整などを聞かれると、こう答えた。
「今はスキル重視の練習をしています。ウエート(体重)も1年間調整してやっていますから。5年、10年先を考えて必要なことがあれば、シーズン中でもやります。(筋肉の)張りをつくる作業もそうです」
大谷の言う「5年、10年先」とは、説明するまでもなくメジャーリーグだろう。5年後、大谷がまだ日本球界でプレーしていると思っている者は誰もいない。海の向こうで屈強な男たちと戦うために何をすればいいのか、今から逆算しているのだ。つまり、大谷は日本にいながら、すでにメジャーで戦っていると言ってもいい。