マスターズ連続トップ10で松山の“副収入”どこまで上がる
「同年齢の石川遼選手を引き合いに出しては申し訳ないが、松山選手が彼と違うのは、『世界を舞台に戦う』というだけでなく、『世界で勝てる』というイメージを完全に植え付けたところです。その点はテニスの錦織選手と同じ。当然、広告価値、広告イメージはより高くなる。松山選手は石川選手や錦織選手に比べて愛嬌や愛想、ビジュアルの良さで劣ると思われているからか、CMなどの映像媒体には受けが悪いものの、朴訥とした雰囲気に好感を持つ層も多くいるはずです」
■競合他社との争奪戦は必至
ましてや今年限りで大口のスポンサー3社との契約が切れる。日本人男子プロとして初となるメジャー制覇に最も近い選手であることを改めて印象付けた松山は、3社との契約を更新するにしても、新たなスポンサーと契約するにしても、競合他社との争奪戦になるのは間違いない。
「当然、契約金やスポンサー料は高騰する。宮城の東北福祉大の出身で、昨年は東北で行われた国内ツアー(福島オープン)に参戦するなど、震災復興支援を強く感じさせているのも大きい。企業から引く手あまたになるはずです」(中西氏)
松山のスポンサー収入は現在、6社から計7億円とも8億円ともいわれている。昨年度の獲得賞金は4億2100万円。今季の獲得賞金はともかく、“副収入”の方は倍以上になるのは間違いなさそうだ。