先場所“ダメ押し”白鵬に親方激怒 新体制角界に変化の兆し
度重なる暴虐に、親方衆も重い腰を上げた。
26日に行われた、日本相撲協会の力士会。そこに乗り込んで行ったのが、二所ノ関審判部長(59=元大関若嶋津)と友綱審判部副部長(63=元関脇魁輝)だ。
力士会に審判部の親方が出席することは極めて異例。2人が力士らに指導したのが土俵上の所作である。先場所は横綱白鵬(31)が嘉風にダメ押し。勝負が決まったにもかかわらず土俵下にぶん投げ、まともにぶつかった井筒審判部副部長(当時)の左足を骨折させた。
「井筒親方のケガ? それが一番だよね。あとは立ち合い不成立の問題。今後は立ち合いが合わなかったら、その場で力士を審判部に呼んで注意する。(執行部が)新体制に移ったし、先場所はそうした所作の悪さが目立っていたから」(二所ノ関親方)
個人名を挙げて批判こそはしなかったものの、白鵬を念頭においての行動は明らか。実は前日25日には、友綱親方が白鵬を直接叱る場面もあったという。
ある親方が「薬物や賭博、暴力団排除の研修会の直後です」と、こう続ける。