最安年俸の牧原が全打点 ソフトBの選手層に他球団ため息
強いわけだ。
ソフトバンクが連敗を止めた昨15日のオリックス戦。全打点を叩き出したのが、「9番・右翼」で先発した6年目の牧原大成(23)である。
三回無死一、三塁の場面で先制のセーフティースクイズ。「得意で自信があった。ずっと練習してきたことが生きた」と自画自賛した小技は、投手と一塁手の間に絶妙な強さで転がった。1-1で迎えた七回1死二、三塁では決勝点となる犠飛。工藤監督を、「普段やってきたことが出たね」と大喜びさせた。
牧原は熊本・城北高から10年の育成ドラフト5位で入団。12年に支配下選手となった6年目の伏兵だ。3億3000万円の内川を筆頭に2億7000万円の柳田、2億2000万円の松田ら高額所得者がズラリと並ぶソフトバンクのこの日のスタメン野手9人の平均年俸は、実に1億6200万円。その中で最安となる1300万円の“脇役”が、渋い働きでチームを勝利に導いた。
しかも、牧原はこの日が約1カ月ぶりの一軍出場。選手層が厚すぎる、と改めて他球団から嘆息が漏れてきそうな試合だった。