今度は勢KO 横綱白鵬“エルボー連発”を心理学専門家が分析
前日8日目にエルボーと変化で琴勇輝を下し、観客からブーイングを浴びた横綱白鵬(31)。しかし、横綱に反省の二文字はないようだ。9日目の勢戦も、左の張りから強烈な右エルボー。支度部屋で勢が「どうなったのか分からなかった」と振り返ったように、一撃で意識を飛ばせて、尻もちをつかせたのだ。
受け取った懸賞金を普段以上に振り回し、支度部屋でも「いい立ち合いができた」と、悦に入っていた。
ヒジ打ちはもちろん、懸賞金を受け取るしぐさ、今場所も繰り返しているダメ押しも、これまで散々注意されてきた。しかし、白鵬の行為はおさまるどころかエスカレートするばかり。一体、何を考えているのか。
心理学博士の鈴木丈織氏は「白鵬は一人横綱として頑張ってきましたが……」と、こう話す。
「それが13年の九州場所で稀勢の里に負けると突然、お客さんが万歳三唱です。なぜ自分の努力を認めてくれないのか、と悔しかったことでしょう。乱暴な相撲はその悔しさの裏返し。『どうせ認めてくれないなら、何をしてでも勝ってやろう』という、白鵬の腹いせ、意趣返しが見て取れます。今の白鵬は例えて言うならば、喫煙はダメだと注意されているのにたばこを吸う子供のようなもの。おそらく、本人も自分が悪いことは分かっているでしょう。それでも反抗心の方が勝っているのではないか」
これでは、まるで中学生。同情すべき点はあるにせよ、そうした気持ちをグッとのみ込んでこその「大横綱」である。