非常事態で“若手優先”撤回 リオ五輪OA枠にDF森重が急浮上
リオ五輪本大会出場が決まっているサッカーU―23日本代表(23歳以下)が「呪われている」としか言いようがない事態に見舞われている。
フランス・トゥーロン国際大会の初戦パラグアイ戦(日本時間21日)でCB岩波(21=神戸)、SB亀川(22=福岡)が故障して戦線を離脱し、これで1月の五輪アジア最終予選でDFに登録された7人のうち6人が、ケガでプレーできなくなったのである。
手倉森監督体制になった後、DFで最も多く招集されたのは、トゥーロンの初戦、2戦目にフル出場した「27試合のCB植田(21=鹿島)」である。万全なのはこの植田ひとりで、2番手の「21試合のDF奈良(22=川崎)」は14日のJリーグで左足骨折。全治4カ月で五輪本大会は絶望的。手倉森監督は「植田、奈良、岩波の3人でCBを回していく」予定だったが、奈良に続いて岩波もリタイアの非常事態。
パラグアイ戦で岩波に代わって投入され、ポルトガル戦にも出場したCB三浦(21=清水)は、手倉森ジャパンでは4試合の出場歴しかなく、本大会では不確定要素が多い。