釜本氏のU-23パラグアイ戦評 「攻守とも常に後手だった」
【釜本邦茂コラム「ズバッと言わせてもらう!」】
サッカーの仏トゥーロン国際大会に参戦した日本五輪代表が、初戦で南米のパラグアイに1-2で敗れた。
パラグアイはリオ五輪の南米予選で敗退し、今大会に20歳以下主体のチームを送り込んできた。
実際、日本戦のスタメン11人中、19歳以下の選手が9人と非常に若いチームだった。しかし、パラグアイの選手たちは、局面ごとに“したたかさ”を存分に発揮してきた。
具体的には「厳しいプレッシャーを掛けながら堅く守って」「日本がパス回し中にミスを犯したら」「即座に付け込んでボールを奪って」「一気にカウンター」を仕掛けるサッカーである。
日本の選手は、この大会が「リオ五輪本大会の選手登録18人を選考するための大会」というプレッシャーからか、序盤から動きがギクシャクしていた。何でもないパスミス、状況判断ミスが目立ち、そこをパラグアイに抜け目なく突かれた。
特に前半は「攻守にわたって常に後手に回った」という印象が強い。